再生医療
日本では再生医療がさも新しい治療のように宣伝され、一部の正しい医療を行っている施設を除き、アライメントも調べずに培養軟骨移植や注射、PRP療法(自己多血小板血漿注入療法)が多く行われています。変形性膝関節症の痛みの原因は、アライメント不良と動揺性です。2016-2017年当時、アライメントと動揺性を調べずに、半月板と軟骨移植が行われ散々な成績であったため、根本的な解決である膝骨切り術が見直されていたのがヨーロッパでの現状でした。英文を集め読んでみるとこの領域はまだエビデンスが欠けているように思えます。海外からの正しい情報が入ってこないで同じことを繰り返そうとしている日本は島国なのかもしれません。MRIを撮って、アライメントを計測しない施設は気をつけるべきです。
留学先では、アライメントを整えたうえでGel 状の軟骨移植をしていました。
否定的なことも書きましたが、本音はきちんとした成績と法律が整備されたら、ぜひ施行したい手術です。