ナビーゲーション(コンピューター支援手術)
2006年から、エースクラップ社ナビゲーションを使用し、術後の正確なアライメントを目指した Open wedge 高位脛骨骨切り術を行ってます。
術後のナビゲーション使用と非使用の比較成績は、韓国のKim SJ先生には先んじられてしまいましたが、世界で2番目の報告をしています。
2011年からは、一時さらなる正確性を求めストライカー社ナビゲーションに変更しました。私が行ったストライカー社ナビゲーション Open wedge 高位脛骨骨切り術の動画をご覧ください(解説は英語です)。
2016年からは、現在も使っている簡便なエースクラップ社ナビゲーションに戻りました。人工膝関節置換術でも正確な手術を目指し使っています。
以下は、エースクラップ社ナビゲーションを使ったOpen Wedge 高位脛骨骨切り術の解説書と論文です(いずれも医者向けです)。
整形外科サージカルテクニック 膝周囲骨切り術 新たな治療戦略とピットフォール 10. Knee Osteotomy におけるナビゲーションの役割
最初は、コンピューター支援のナビゲーションを使わなくても正確に手術ができると思っていましたが、残念ながら、ナビゲーションを使うと目標角度に対するばらつきが減りました、すなわち私の経験・技術より正確な手術ができました。
おそらく、ナビゲーションOpen wedge高位脛骨骨切り術は、日本で私が一番多く手術をしていると思います。
当院でも、エースクラップ社のご厚意で6月からエースクラップナビゲーションが使用できるようになりました。
エースクラップ社ナビゲーション本体
手術の手順
手術前にレントゲンで計画をたてます。左が術前下肢全長レントゲン正面像、右がコンピューター支援 Open wedge 高位脛骨骨切り術の術前計画です。
以下は、ナビゲーション手術の紹介です。
1. マーカーの設置します。画像はコードがついていますが、現在はコードレスになっています。
2. 股・膝・足関節を登録します。
3. 表面を登録します。
4. 仮想空間上に膝ができ、手術中にリアルタイムに伸展・屈曲角度とアライメントがモニタリングできます。