進行度をレントゲン分類

一般の整形外科外来ではX線膝立位正面像による横浜市大式変形性膝関節症Grade分類が手術適応を判断するのに簡便なツールとなります。これは軟骨磨耗の程度をGradeで分けて重症度を判定しています。
重症度は必ずしも軟骨磨耗の程度であるGradeと一致するわけではないので手術をする患者さんには、下肢全長レントゲン正面像を撮ります。正確には、正面像から計測した下肢全長アライメント(膝のO脚度)が重症度と一致します。
自分の膝で治せるのに人工膝関節置換術が行われてしまっているケースを見かけます。自分のレントゲン像がどこに当てはまるかご覧ください。

変形性膝関節症の重症度レントゲン分類

変形性膝関節症の痛みの原因

変形性膝関節症の痛みの原因は、アライメント(O脚度)と動揺性(膝のグラグラ感)です。その次に重要なのが、半月板と軟骨になります。このことは明らかなエビデンスがあり、科学的に証明されています。当院では、膝痛の原因であるアライメントと動揺性をきちんと検査し、異常があれば膝骨切り術を行い根本的な解決をします。半月板、前十字靭帯に異常があれば処置を追加します。軟骨は再生する関節内の環境を整え、自身の膝の力で再生を促します。半月板、軟骨については再生医療に期待しています。